映画『赤羽骨子のボディガード』ラウール インタビュー

特集インタビュー
2024年07月29日 19時00分

映画『赤羽骨子のボディガード』が、主演にSnow Manのラウールを迎え、8月2日(金)全国公開。

週刊少年マガジンで絶賛連載中の、丹月正光によるコミックス『赤羽骨子のボディガード』(講談社)。2022年9月より連載開始となり、その斬新で刺激的なストーリーで連載2年で現在までに9巻が刊行されている人気原作が初の映像化!

とある事情から、100億円の懸賞金をかけられた赤羽骨子。
大好きな彼女のためにボディガードとなった威吹荒邦に与えられたミッションは…彼女にバレることなく守ること!
そしてまさかのクラスメイト全員がボディガードだった!果たして、そのミッションを無事にクリアすることはできるのか…!?

主演の威吹荒邦(いぶき・あらくに)には、映画「ハニーレモンソーダ」以来3年ぶりの単独主演となるSnow Manのラウール。パリコレへの参加やTGCのステージなど、グループとしてだけではなくソロでも大活躍中のラウールが、金髪&白い制服姿のヤンキー不良高校生を熱演。撮影1ヶ月ほど前からアクション練習を重ね、ボディガード役に挑んだ。監督は「エイプリルフールズ」(15)「ミックス。」(17)「変な家」(24)の石川淳一。コメディや緻密な人間ドラマに定評のある監督と豪華スタッフ陣が、ラウールと初タッグを組んだことで話題沸騰!

今回、本作で威吹荒邦を演じた【ラウール】を直撃!「僕もこう見えて、結構コミカルなタイプなので(笑)」と語るラウール。演じた役との共通点や、ビジュアルや外見づくりで意識したこと、アクションシーンの難しさ、骨子の姉であり最強の敵・尽宮正親を演じた土屋太鳳との共演秘話、2つのことを両立できた経験など、ファン必見の秘エピソードが盛りだくさん♪
Q.実写映画公開に合わせ、ラウールさんの写真が使われた原作の連載雑誌が発売され、大きな話題となっています。ファンの方からの反響をどのように受け止めていますか?

ラウール:自分がこの作品に参加したことによって、原作を知ってくださった方もいると思います。自分もこの原作マンガをリアルにおすすめしたいので、自分のことを応援してくれる方々がそこに触れてくれるのはすごく嬉しいです。

Q.XやInstagramで3年4組のキャスト情報を毎日1人ずつ解禁し、公開に向けて盛り上がりを見せていました。キャストの特徴を一言で表現するのは難しかったですか?

ラウール:それが一番大変でした(笑)。

一同:(笑)。

ラウール:制限時間があって、キャストさんの情報が一枚一枚めくられていくのですが、数秒間が一本の動画になるんですよね。一日で全員分撮ったのですが、どんどん質が落ちていく気がして(笑)。スタッフさんが努力してうまいこと編集で盛り上げてくださったのを、申し訳なく感じていました。

Q.クラスメイトの中で、ラウールさんイチオシのキャラクターはいますか?

ラウール:山本千尋さん演じる日暮弥美姫(ひぐれ・やみひめ)というキャラクターが剣を使うのですが本当に上手で、剣さばきにうっとりしました。現場で練習しているだけでもずば抜けてうまくて。実力を感じました。Q.『ハニーレモンソーダ』以来3年半ぶりの映画主演ですが、オファーを受けた時の心境を教えてください。

ラウール:自分がやることに意味がある作品に出たいという気持ちがあって。この役柄や作品を見て、今の自分だからこそできるんじゃないかと直感しました。なんだかワクワクするキャラクターだと思いました。

Q.アクションに関して、ラウールさんが攻撃されるシーンも多いです。威吹荒邦は強いけれどいつも傷だらけで、受けのアクションがすごく難しかったというお話も聞いたのですが、いかがでしたか?

ラウール:瞬発力がすごく求められました。もちろん次はこちらの手が来る、というのは理解しているけれど、わかっていない前提でアクションシーンが始まるので、基本的には瞬発力が必要でした。ケガにもつながってしまうので、ずっと集中しながら撮っていました。Q.普段ラウールさんの強みである長い手足が、逆に負荷になってしまうこともあったのでしょうか?

ラウール:攻撃してくる相手も、体に当たった感じが欲しいというか。実際に当たっているほうが綺麗に見えたりもするので、いい位置で攻撃を受けようみたいなことを意識していました。何人かの方とアクションしたのですが、体格もそれぞれバラバラで、それぞれの方が気持ちいいポイントがきっとあると思うので、うまいこと合わせようとずっと意識していました。リアクションがよければよいほど、攻撃する側はアドレナリンが出るので、「痛いな」という感覚が、逆に自分も欲しくて。リアルに戦っているシーンが多かったと思います。

Q.アクションシーンを演じる上で振付の要素や、ダンスで培ったものが生かせましたか?

ラウール:アクション部の方に「一番いいのは蹴りだね」と言われて。ダンスの中でも足を上げる動きがあるので、少しは生きたんじゃないかな。Q.演じる前と撮影現場に入った後で、荒邦へのイメージは変わりましたか?

ラウール:演じる前は「強いヤンキー」というイメージが強くて。どうやったらいいんだろう?と考える時間が多かったのですが、いろんなシーンを重ねて期間が経ってくるにつれて、自分に近いポイントがあって、そこにフォーカスする時間が長くなって。徐々に気楽になっていきました。

Q.どんな部分が自分に近いと思いましたか?

ラウール:物事に対する熱量の高さとか。不器用なんだけど、本能的に頭が回転している感じとか。そういうところは自分っぽいのかな。
Q.荒邦の「何かを手に入れるために何かを諦める必要はない。どっちもやればいい」という考えには共感しましたか?

ラウール:自分も割とそういうタイプで。個人的に持っている目標と、グループで持っている目標、メンバーそれぞれあると思うのですが、僕の場合はかけ離れていて。かけ離れているからこそ、個人的な目標だけにフォーカスしていたら、グループでの目標の足手まといになってしまう。逆にグループでの目標だけにフォーカスしていたら、個人での目標が遠ざかってしまう。そういうバランスを取ったりするのは普段からしていて、どちらも本気で目指している気持ちは近いなと思います。

Q.ラウールさんご自身が、2つのことを両立できた経験はありますか?

ラウール:この撮影期間中は割と、両立感がありました。グループでの仕事も頻繁にやっていたし。個人的にも番組の企画でダンス大会に出る機会が撮影中にあったし。いろんなものを回転させながらやっていて、そのたびに作中の台詞が響きました。「こっちに集中したいから、こっちの練習は疎かでもいいかな」と思うこともあるのですが「いや、どっちもいこう」みたいな。「どっちも掴み取ろう」みたいな気持ちは常に持てていたと思います。Q.荒邦はコメディ要素も多めなキャラクターですが、自分との共通点はありましたか?

ラウール:僕もこう見えて、結構コミカルなタイプなので(笑)。普段の間合いやテンション感を出している部分もあると思います。

僕は何回か転校した経験があって、グループも途中参加なんです。荒邦がクラスメイトと一緒にいる空間は結構近いなと思いました。最初一人でいるところから徐々に仲間ができて、みたいな。懐かしいなという感じもありましたね。

Q.ラウールさんの持つリアルな部分とファンタジーな部分の独特なミックス感、唯一無二といった感じがマンガ原作にハマっていると思います。ご自身はどのように捉えていますか?

ラウール:そういうふうに思ってもらえたら嬉しいです。日常生活に馴染むというよりは、ファンタジー要素が強い作品のほうがフィットするかな、という感覚もあって。「これは再現できないだろ」というところを行きたいな、という気持ちです。Q.金髪に真っ白な制服が印象的な役柄です。ビジュアルや外見づくりで意識したことはありますか?

ラウール:原作の目つきがずっと印象的だったので、撮影中それを維持しようと常に思っていました。あくまで純粋ではあるのですが、トゲがあるみたいな感覚。人相が変わらないように、撮影後は顔のシワを伸ばしていました。「最近悪そうな顔になったね」と言われたら支障が出てしまうので(笑)。

Q.髪色にはこだわりましたか?

ラウール:おしゃれな金髪にするというよりは、ヤンキー特有の抜きっぱなしの色。デビュー当時そういう色にしていたので、帰ってきたなという感じでした。

Q.ピアスも荒邦用に作られたものなのでしょうか?

ラウール:ピアスをいつも4つ付けているのですが、一回ピアスが一つ消えているカットがあって。合間にどこかで落としてしまって、意外と誰も気づかなくて。何カットか経った後に、「あれ?一個なくない?」みたいな。

一同:(笑)。

ラウール:巻き戻して観たら、3カットくらい、ピアス3つで撮ってしまっていて。「やばいやばい」と言って撮り直しました。そういう苦労はありました。Q.土屋太鳳さん演じる正親が、これまでのイメージを覆すまさかの三枚目キャラクターですが、共演されていかがでしたか?

ラウール:土屋さんのこれまで持っていたイメージと、役柄を見た時のイメージがかけ離れていて。「どんな感じで現場にいらっしゃるんだろう?」とワクワクしていたのですが、本当に新しい一面を見たなという感じがかなり鮮烈にありました。登場するシーンから、今まで見たことのない土屋太鳳さんだな、という印象が強かったです。

Q.最初、荒邦は正親を男性と間違えますよね。

ラウール:土屋さんが「この台詞って、男の子だったらどうやって言うの?」「この立ち方、男の子っぽくみえる?」と僕に聞いてくれて。新鮮な会話でした。

Q.荒邦と正親は、荒邦の部屋での2人のシーンもありますが、演じていていかがでしたか?

ラウール:可愛らしいシーンになっています。2人の掛け合いがずっと「天丼形式」というか。同じくだりを何回かやることが多くて。しつこいぐらい同じ会話をして、2人のテンション感がそれぞれ違うのですが、ずっと可愛らしさをまとっていて。観ている人がほっこり、ニヤニヤするシーンになったと思います。Q.高校卒業後に高校生役を演じてみると、「高校生バンザイ、楽しいな」という気持ちになりましたか?

ラウール:バンザイですよね(笑)。人生の中でこんなに長く時間を共にする関係ってないじゃないですか。その雰囲気を出すのが、皆さんそれぞれプロフェッショナルだから上手で。すごく楽しい空気感で撮影できました。

Q.3年4組のクラスメイトたちは、「赤羽骨子を守る」というミッションがあって集まっています。学生だけでなく、日々ミッションを背負っている大人の方々も楽しめる作品だと思いますが、いかがですか?

ラウール:みんな、心と心でつながりたいという気持ちをどこかで持っていて。ですが、今はミッションで繋がっていて。そこがどう変化していくか、が見どころの一つとしてあります。それこそ、皆さんそれぞれ働く職場があって、あるあるだと思うんですよね。リアルで仲良くなりたいけど、ビジネスの関係なのかな、とか。そうしたもどかしさもありながら、そこからリアルにつながっていく様子は、観ていて気持ちいいと思います。

ありがとうございました。

[プロフィール]
ラウール
2003年6月27日生まれ、東京都出身。
9人組アイドルグループ「Snow Man」のメンバー。
20年1月、CDデビュー。俳優としても映画『ハニーレモンソーダ』(21年)で単独初主演を果たす。その長身を活かし、ファッション雑誌でモデルとしても活動。「マイナビ 東京ガールズコレクション」にも数多く出演。22年6月、東京で行われた『YOHJI YAMAMOTO POUR HOMME 2023 Spring Summerコレクション』に登場。23年1月、パリで行われた『Yohji Yamamoto POUR HOMME 2023-24 A/W Collection』にも出演。同年1月、『第34回 日本ジュエリー ベストドレッサー賞』の10代部門に選出される。24年1月、イタリア・ミラノで行われた「2024-25年秋冬ミラノ・メンズファッションウィーク」にて『ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE & GABBANA)』のコレクションショーに参加。本予告
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<STORY>
とある事情から、100億円の懸賞金をかけられた赤羽骨子。
大好きな幼馴染の彼女のために、ボディガードとなった威吹荒邦に与えられたミッションは…彼女にバレることなく守ること!そしてまさかのクラスメイト全員がボディガードだった!!!
クラスメイトには司令塔の染島澄彦、空手家の棘屋寧そして…
罠師、スナイパー、ハッカー、詐欺師、柔道家、監察官、運転手、鍵師、配信者、スプリンター、技師、ギャンブラー、忍者、変装家、調教師、新体操、潜水士、剣士、医師、拷問官など、超絶濃いキャラが大集結!!!そして、そこに骨子の父で国家安全保障庁長官の尽宮正人や、骨子を敵視する正人の長女・尽宮正親も加わって大騒動に!
果たして、ミッションを無事にクリアすることはできるのか…!?
映画概要
【赤羽骨子のボディガード】
8月2日(金)全国公開
原作:丹月正光『赤羽骨子のボディガード』(講談社「週刊少年マガジン」連載)
主演:ラウール
出演:出口夏希、奥平大兼、髙橋ひかる
倉悠貴 山本千尋 戸塚純貴 鳴海唯 中田青渚 長井短 坂口涼太郎
木村昴 芝大輔(モグライダー) 詩羽(水曜日のカンパネラ) 安斉星来 橘優輝 松岡広大 大久保桜子
有輝(土佐兄弟) かなで(3時のヒロイン) 工藤美桜 三浦獠太 髙橋大翔 あの
津田健次郎 皆川猿時/ 遠藤憲一/ 土屋太鳳
原作:丹月正光『赤羽骨子のボディガード』(講談社「週刊少年マガジン」連載)
監督:石川淳一
脚本:八津弘幸
音楽:やまだ豊
主題歌:Snow Man「BREAKOUT」(MENT RECORDING)
製作:フジテレビジョン 松竹 講談社
配給: 松竹

公式サイト:映画『赤羽骨子のボディガード』
公式X:@akabanehonekomv
公式Instagram: @akabanehonekomv
公式TikTok: @akabanehonekomv

©丹月正光/講談社 ©2024 映画「赤羽骨子のボディガード」製作委員会

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